銀座の人気カリスマ女医が教える
「女性にとって大切な事だから知って欲しい!」
本書のタイトル「セックスの女神が降りてくる」は、セックスで悩む女性やカップル達が幸せになれるように願いを込めて付けました。
そして本書はセックスについて真剣に向き合った真面目な本です。
セックスはもっとも濃厚な愛情確認の手段です。
相手の心を自分だけで埋め尽くしたい、奪いたい、欲しいという感情を全身で表現し、そして相手の思いを確認するのです。
多くの女性にとってセックスは、いくつになっても自分の欲求を満足させる以前に「愛されていることを確認する行為」になります。
むしろ、若い女性よりもいまの四十代、五十代の女性たちのほうがロマンチストで、セックスのべースには必ず愛がなければならないという意識を持っています。
女性に性欲があるのは自然なことです。そして三十代、四十代は、女性が最も性的に充実する時期です。
そのいちばんの女ざかりをどうか大切にしていただきたいのです。
そして、人知れずこうした思いに苦しんでいる女性が、現実にはとても多いのを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。
セックスレスな人もいれば、変わった性癖の人もいる。それはそれで受け入れたうえで、「自分にとって最も心地よく、やすらげる」セックスを見つけ出していくことが、いまこそ必要なのではないでしょうか。

女医が教えるセックスハウツー本

セックスの女神が降りてくる
〜女性のためのセックスバイブル〜


−目 次−

◆第1章 女性にとってのSEXとは
  セックスの必要性
  精神的なつながりだけのもろさ
  セックスはテクニックよりメンタル
  快楽だけを求める女性たち

◆第2章 SEXの理想と現実
  セックスレスについて
  熟年夫婦のセックス事情
  快楽を知らない女性たち
  女性に性欲があるのは自然なこと
  オーガズムを求める女性たち
  オーガズムの感覚

◆第3章 SEXの女神が降りてくる
  セックスに積極的な女性のからだ
  セックスの合図を送るのは女性
  恥ずかしくないSEXの誘い方
  快楽を楽しむための演出と工夫
  ・ 行為の前に
  ・ 男性が喜ぶフェラチオ
  ・ ムードをあげる表情と声
  ・ 男性を満足させる演出と工夫
  ・ 理想の体位
  マスターベーションのすすめ
  飽きないセックスのコツ

◆第4章 SEXでキレイになる
  第二のセックスとは
  セックスすると美肌になる
  セックスするとやせる
  セックスするとよく眠れる
  セックスで便秘が治る
  セックスが病気発見のきっかけになる
  セックスでキレイになる
  セックスの感度を上げるハイヒール

◆第5章 正しい避妊
  女性が知っておくべき避妊法
  女性が知っておくべき避妊薬
  望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬
  望まない妊娠をしてしまったら
◆第6章 付録 人に言えない悩み Q&A
  『こころ』についての質問
  『からだ』についての質問
  『妊娠』『避妊』についての質問

  価格:999円
  四六判/119ページ(PDF)
  著者: 池下 育子
  発行: 総合企画

 【 著者紹介 】
池下 育子 [イケシタ イクコ]
いけした女性クリニック銀座(旧池下レディースクリニック銀座)院長。東京都立築地産院産婦人科に勤務し、同産院医長に就任を経て、1992年、池下レディースクリニック銀座を開院。現在に至る。訪れる人の8割が若い働く女性、女性の立場に立った、きめこまやかな診察やカウンセリングを行い、女性のよきアドバイザーとしても定評がありマタニティ雑誌、女性誌、新聞、テレビなどでも活躍中。

女性たちのセックス事情
◆セックスレス
熟年夫婦に限らずセックスをしないという若いカップルが増えています。
趣味や価値観も同じで、はたから見ても仲のよいお似合いのカップルなのに、性生活は皆無。
人はいくつになっても、肌のぬくもりでしか味わえない安らぎを求めてしまうものです。
手を触れたり、抱きしめ合うという触れ合い、それらは相手に対する自然な愛の情動だと思います。ときとして、それだけで人間はお互いに幸せになれます。私たちは嫌いな人やどうでもいい人と触れ合うことをしないものです。
だからといって、愛し合っているにも関わらず触れ合わない夫婦は、不自然な関係と言えるでしょう。
安心するとは心が落ちつきます。結婚してそばにいる相手は離れない約束をしていますから、いちいち気持ちを確認しなくても大丈夫になります。
すると結果的に愛情確認作業であったセックスの回数は減ることが多いようです。
それでも、二人は共有する時間が増え、生活のなかで自然に愛情を確認できるので、やさしいことばや弾んだ会話人間、ときにはケンカをすることで、セックス以上に夫婦の愛の絆を作ることもできます。
ただし、そういった精神的なつながりだけで、長いことセックスをしていないと、関係が妙にサバサバしてきて互いに異性を感じなくなることもあります。
兄弟や友だちのような夫婦も悪くありませんが、そのせいで気持ちに隙間が生まれることが多々あります。
セックスに限らず体を触れ合うというコミュニケーションは、ときにざらついた心を癒し、二人の間を深めたり、修復したりする効果があります。
互いの信頼や愛情をわかっているつもりでも、たまにはからだを寄せ合うことが、愛をいっそう豊かにするのです。
さらに、夫婦のセックスは単なる愛の確認作業だけではなく、二人の生活にセラピー効果をもたらします。いたわり合い、思いやって、安心を与え合うために肌を寄せ合うのです。とくに日本人の場合、そういった愛情表現に気恥ずかしさを感じたりする人が多く、結婚すると、触れ合いから遠ざかる場合が多くなります。
空気のような存在。いないと困るけれど、じゃまにならないのが妻の理想。よくこのことばを口にします。
しかし実際、そうやって相手を認識しない生活をしていると、夫婦の関係はどんどん希薄になっていきます。
そうするうちに、心が離れていき長年連れ添ったにもかかわらず、夫の定年を機に離婚を申し出る妻が増えているのも、二人の間にコミュニケーションが足りなかったからです。
その証拠に、セックスレスが直接の原因で、結婚生活が破綻したような場合は、病気や年齢的な具体的な理由がない限り、離婚の条件(要因)として成立します。
つまりセックスをしない夫婦というのは、ほかのコミュニケーションもうまくいってないと判断されるのです。


◆快楽を知らない女性たち
クリニックを訪れる女性たちの話を聞いていて感じることは、「性の快楽」と言っても、何のことを指しているのかピンときていない人が案外多いことです。
若い女性はまだ経験が浅いので、大脳新皮質の刺激に対する認識が深まっていないということもあるでしょう。
性交痛の訴えは、更年期以降の女性だけでなく、若い世代にも多いのです。そうした若い女性たちに痛みの内容を聞いてみると、たいてい「挿入されて、膣の奥を突かれると、何かに当たって痛い」などと答えます。
つまり、子宮頸部に当たることを言っているのです。ここを突かれると子宮がブラブラと揺さぶられるので、その感覚を痛いと感じているのかもしれませんが、性の解説書などを見れば、Uスポット(ポルチオ)と呼ばれ、快感のツボと教えられている部分です。
そこで、まず内診などで調べたうえで異常がないことを告げて安心させ、次に「慣れればそれが快感になる女性もいるけど、痛みが強いなら彼と相談して、あまり深く挿入せず、奥に当たらないような体位を工夫してみたらどうかしら」などと提案します。
また、膣の深さやペニスの大きさによっても感じ方は変わりますから、相手によって違うかもしれないとも説明します。
性的快感に関しては、女性は歯がゆいくらい自分を後回しにして、男性を優先させる傾向が強く、そのために自分自身の快感を意識できない場合も少なくありません。
「彼がその気になっているので、私もそれらしい声を出しています。でも感じるっていったいどういうことなのか、本当はわからないのです」という告白はよく聞きます。
また、こうした感覚は夫婦関係においてもみられ、性の快楽どころか、夫へのお義理で性生活に付き合っている妻が意外に多いのではないでしょうか。
実は、私にも覚えがないとは言えないことなのです。もしもそんな性生活であれば、お役ごめんとばかりに「卒業」を決めこむのはむしろ当然でしょう。
「オーガズムを得る方法を教えてほしい」という声は、多くの女性たちがひそかに抱く性の快楽への願望を代弁しているような気がします。

◆オーガズムの感覚
女性にとってのオーガズムとはいったいどんな感覚なのか。
恋愛小説や週刊誌のセックス記事を読んだり、アダルト作品を見たりして、オーガズムとは「めくるめくような快感の極致」「天国に登るような快感」「これで死んでもいいと思えるような感覚」という、この世のものとは思えないほどの素晴らしい快感と想像している人もたくさんいます。
そのために「本当のオーガズムを感じたことのない自分は不幸だ」とか「パートナーのテクニックが下手だ」といった不満を感じている人も少なくありません。
しかし、女性にとっての実際のオーガズムとは個人差が激しいもので、本当はもっと複雑なものなのです。
本来は女性にこそ奥深い性の快楽が与えられているはずなのに、現実にはそれを感じ取れない女性が少なくないのには、いくつかの理由が考えられますが、その一つはオーガズムに対する女性自身の誤解と幻想です。
例えば、オーガズムを得るための特別な性感帯やテクニックがあるはずだという期待。あるいは、そこを刺激すれば、自動販売機のボタンを押すように、どっと愛液が溢れて、確実に快感が転がり出るだろうという思いこみ。いずれも安易な幻想といわなければなりません。
生理的に説明すれば、私たちの皮膚や粘膜には性的刺激を専門に感じる神経はありません。
性感と呼ばれるものも生理的には触覚でしかなく、私たちの主観的な判断によって、その触覚を性感として受け取っているだけなのです。
だから、性的意識の強い性器の周りをさわられると、それを性感として特別な刺激に感じやすいわけです。でも、耳たぶや脇の下、内股、首筋など、性器以外にも、セックスの時に触られるとたまらない快感になる部分があります。
そう言った意味では体のどんな場所も性感帯になる可能性があると言えます。
オーガズムそのものの正体は、性器やその周辺の筋肉、あるいは体全体の筋肉の収縮やけいれんに伴う感覚です。
性的興奮によって性器を中心に全身が緊張し、充血して、それが頂点に達した時に、一瞬にして緊張の糸が切れて一気に弛緩するのです。
例えば、ゴムの両端を持ってグルグルとねじり巻いた状態を想像してみてください。
これ以上ねじれないくらいギリギリまで巻き上げてゴムの端をパッと離す。
するとブルブルとものすごい勢いでねじりを解いて元に戻るでしょう。ちょうどそんなふうに性器や全身が急激に緊張を解くのです。
この生理現象をオーガズム反射といいます。 だから、オーガズムを得るには、まず十分に性的な緊張が高まることが必要です。
「あれがそうなの?」と思い当たることがありますか。ほんの何十秒か「ああ」と声をもらしたくなるような感覚が走る、あの快感がオーガズム。
正確にいうとオーガズムの原型です。
セックスの絶頂に起こるオーガズムも基本的にはこれと変わりません。でも、彼の肌にふれ、声を聞き、その重みを感じ、愛撫されれば、より多彩な刺激を感受できるし、気持ちの高まり方も違うはずです。
それがオーガズムの快感を何倍にも増幅します。すると快感のあまり胱惚する、涙があふれる、気が遠くなる、ということも起こってくるのです。
性的な快楽は大脳を発達させた人間だからこそ得られる。つまり、オーガズムは私たち自身が大脳を使って作り出すものなのです。
「好色と思われたら恥ずかしい」「眠っていた方がいい」「わずらわしい」など、快感を抑制するような意識を働かせれば、たちまち馬車は元のカボチャに戻ってしまいます。それどころか、性器への愛撫は我慢できない不快感や苦痛にもなるでしょう。

◆セックスの必要性
セックスは単に男性器と女性器を接合させる、肉体的な快楽のみを目的とする行為ではありません。それよりも、お互いの精神的な結合を何よりも大切にする行為です。 もし、異性に対して好奇心や快楽だけを求めているのであったら、あっという間にあきてしまうでしょう。
セックスとは、お互いの肉体を使った究極のフィジカル・ケアであると、私は考えています。どうにもならないほど落ち込んでいる時、愛する人の腕に抱かれれば何よりの癒しになります。
人間の心が疲れ、病んでいる時、愛する人とのセックスは最高の癒しになるのです。
そして、母親が愛しい我が子を抱きしめるときのように、目・耳・鼻・舌・皮膚を通しての感覚5感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)を総動員して行う隙のないセックスは、お互いの快感強度を高めることにもつながるのです。
肉体的な快楽の多くは、高度な精神力によって作り出されるのだということを、私たちは忘れてはなりません。
セックスで我を忘れるような胱惚感は、肉体的というよりも、精神的な要素によって生まれることがほとんどだと言ってもよいのです。

女医が教えるカラダの悩みQ&A
Q「性交中に何かが当たる鈍痛があり、性交後にお腹が痛くなった」(20歳)
彼氏と性交したのですが、性交中に何かに当たるような鈍い痛みがあり、性交後に下腹部が腫れ上がり、お腹がすごく痛くなりました。今は少し痛みがあり、お腹は張っている状態です。生理も2週間以上遅れています。妊娠希望ではないので、検査をしたところ妊娠ではないようなのですが、大事に至るような症状でしょうか?

A 痛みの状態によっては、すぐ病院を受診したほうがよいでしょう。
排卵後から次の生理までの女性にとっての安全期(避妊をしなくても大丈夫な時期)には、黄体ができ卵巣が腫れていたり、排卵直後に卵巣出血が起こっていたりすることがよくあります。その頃に激しいセックスをすることで、その出血を助長したり、卵巣の腫れがひどくなり痛みとお腹の中の出血が生理まで続くことがあります。
卵巣出血は状態がひどければ、緊急に安静入院が必要になることもあります。歩いても響く、吐き気などがあるようなら受診をしてください。
このような状態を繰り返し、妊娠をすぐ希望していなければ、ピルが断然おすすめです。

Q「匂いが気になるのですが、処方薬はあるのでしょうか?」(39歳)
彼氏に「セックスのときに匂いが気になる」と言われ、かかりつけのクリニックで性病・子宮がん・卵巣がん・乳がんの検査をしてもらった結果、何も問題がありませんでした。ここ最近2回の性交渉はちょうど私の生理の前日と2日前。クリニックの先生には「おそらくそれが原因で、普段より匂いがあったのかもしれないし、体調などでも色々と変化があるから、彼の気にしすぎかも」と何も処方されずに帰ってきました。
彼はそれが納得できない様子で、「処方薬をもらえないのはおかしい。もう一度他の病院へ」とわかってもらえません。
こういう場合の処方薬はあるのでしょうか?

A  成熟した女性なら、生理の1週間前からは結構匂いのきつい(という表現があっているかどうかは主観的ですが)女性が多いです。それは生理的に当たり前のことです。彼が納得しないのは残念ですね。匂いを少し和らげる抗菌膣錠はありますので、クロマイ膣錠かハイセチン膣錠を婦人科で処方してもらって1週間くらい膣の中に入れてみてください。



 セックスの女神が降りてくる
〜女性のためのセックスバイブル〜
  著者: 池下 育子
  価格:999円
  四六判:全119ページ
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