日本が情報革命に乗り遅れ、
韓国や台湾に追い抜かれてしまった原因は、
日本が老人大国だからだと思う。
政治家は高齢者のためにアナログ方式を死守
高齢者は政治家の大事な「お客様」なので、
あらゆる部分でアナログ方式を
維持していく必要がある。
政治家のアタマの中の8割は選挙で生き残ることだから、大票田である高齢者から嫌われる政策をとるはずがない。
若年層の投票率が低いことも問題だと思うが、選挙制度にも問題がある。
極端な話だが、ネット投票を解禁すれば投票率は劇的に向上するはずだ。
システム上の問題などは殆どなくなったにもかかわらず、政治家が頑なにネット投票を拒むのは、自分たちの集票システムが壊れてしまうからだ。
ただ、こんな事は今更始まったことではないし、腹を立ててもしょうがない。
この不合理な現実はまず受け入れ、
それに対応した戦略を立てれば良い。
情報革命に乗り遅れた事実を受け入れる
「受け入れる」と諦めるは別の話で、
逆にチャンスと捉えることもできる。
老人大国日本をプラス思考で考えるのならば、
デジタル化やIT化の遅れは、
逆に言えば大きなビジネスチャンスだ。
私が提唱しているゼロコストIT化戦略は、
無料のGoogleアプリを組み合わせた業務改善提案方法である。
ある程度ITリテラシーがある人間にとっては、
「そんなもの、ビジネスになるはずがない」
と思うような代物だが、
それを求める人たちが大勢いるのも事実だ。
さらにGoogleのAIであるBARDがこれらのアプリの連携を強化してくれるのだから、
これだけでも立派なビジネスとして成り立つ事は間違いない。
普通にExcelを使っている人たちには信じられないかもしれないが、
例えばExcelのセルの中で文字を改行できることを知らない人が大勢いる。
Excelの本来の目的は表計算やシミュレーションなのに、これを書類作成ソフトとして使っている企業が何十万社とある。
セル内改行のやり方すら知らないから、
書類の体裁を整えるため、
2つのセルに1行ずつ書き込んだり、
それをうまく調整するために、
またセルを挿入したり行を挿入したりするような無駄な作業を延々と繰り返している。
エクセルを書類作成に使う愚かさ
こんなバカげた仕事に費やされている無駄な時間は何万時間になるかわからない。
本当に信じられないかもしれないが、
これが現実なので、「自分には何のスキルもないし、フリーランスで独立するなんて無理」と考えている人たちには自信を持ってほしい。
日本のIT化が遅れに遅れた理由は、
政治家が高齢者のためのアナログシステムを温存したことが根本にあり、
全てがそこから派生している。
それをプラス思考で捉え、
高齢者と政治家が手を携えて、
我々に膨大なビジネスチャンスを用意してくれたことを素直に喜べば良いと思う。